
いつも良質の苗木や園芸用品を迅速に送っていただき、誠にありうございます。
昨年から園芸を始めたため初歩的な質問で恥ずかしいのですが、剪定などの管理において1年目の冬や2年目の夏などがいつを指すのかよくわかりません。
例えば今年平成30年3月に1年生の苗木を購入して定植した場合、1年目の冬とは今年30年12月頃から来年31年2月頃でよろしいのでしょうか?
同様に2年目の夏とは、来年31年夏でよろしいでしょうか?
また今年2月に2年生の苗木を購入いたしましたが、この苗木は昨年春に1年生の苗木を植えたものと考えてよろしいのでしょうか。
おはようございます。
この度はお問い合わせありがとうございます。
苗木部の高井 尽 (グリーンアドバイザー)です。
どうぞよろしくお願いします。
1年目の冬とか、2年目の夏とか、わかりにくいですよね。
私も昔はそうでした。
本などを見ても、1年目とはとかわからなかったです。
なぜか今はわかっているのですが、やっているうちにわかってしまったので、どうしてわかるようになったかも、私もわからないので、説明がわかりずらかったらすみません。
植物は春から秋に成長しますので、春が起点に考えるのが目安になります。
今年の1月に植えた苗木であれば、1年目の冬は今年の12月ごろから。2年目の夏は来年の夏から。
今年の2月に植えた2年生の苗は2年生の剪定をしておりますので、植え付け1年目の扱いで、今年の12月に2年目の剪定でお願いします。
2年生の苗木を庭植えして1年目の木は、本でいうところの何年めの剪定の扱いをするのでしょうか。
2年生苗であれば、2年目の扱い、3年生苗であれば3年目の扱いですが、樹形や育ち具合によっては。3年生苗でも2年目の樹形に育っているようであれば、2年目の剪定をします。
何年めの扱いと解説する方が伝わりやすいのですが、一番は現在の樹形を見ながら成長に応じて、剪定をするのが理想です。
強く切り戻しをすると、樹勢が回復して成長が盛んになります。
植え付け時に成長に勢いをつけたい時や、寒さや病害虫で葉が減ったり、根腐れや乾燥で株が弱ったりした時に回復させたい時に強く切ります。
反面、樹勢が強くなるので花がさきにくくなったり、果実がつきにくくなったり。
切り戻しとは、枝の途中で切る剪定です。
強い剪定とは、例えば1mの枝を30cmに切るなど、深く切る剪定のことです。
弱い剪定とは、1mの枝先を10cmとか20cmとか、浅く切る剪定。
間引き剪定や透かす剪定とは、枝を減らす剪定で、分岐点の生え際で切る剪定です。
樹勢は強くならず、主に風通しをよくしたり、樹形を整えたりする場合に行います。
剪定した後でどんな風に育って欲しいかによって、切り方が変わるわけです。
なので、漠然と、「どのように切ったらいいでしょうか?」
との質問では、返答に困る場合も多く、「どのように育って欲しいのだろう?」と、
将来どうしたいかを確認してからお答えするようにしています。
余談になりました。