冬に芽吹いたバラの対処法。
冬に芽吹いたバラの苗

暖冬のおかげで今年はまだ1回だけしか雪が降っていない三重県です。
桑名市の気候は比較的温暖ですが、冬は2〜3回雪がつもります。 
昨年は10年に1度くらいの寒い冬でした。

三重県がどこにあるのか知らない方が意外に多いのですが、
三重県は日本のちょうど真ん中あたりにあります。

先日も安倍首相がお伊勢さんに参拝に来られたようです。 
そんな伊勢神宮がある三重県です。 苗木部は三重県でも愛知県よりの桑名市にあります。

今年は暖冬なのでバラ苗も芽吹いて葉がついていたり、 

さくらんぼでも落葉をしていないものがあったり、

昨日もレモン部の部員さんから「花芽がある!?」といったご報告をいただきました。 

お正月が終わったら春の兆しですね。

レモンなどの早すぎる開花では収穫できる果実に育たなくなるように思うので、 木を休ませるために、楽しみはもう少し先にして、せっかくの花芽でも取り除いた方がいいと思います? 

そう思います。 

冬でも花が咲いてくるバラなどでも、 木を休ませるために、楽しみはもう少し先にして、せっかくの花芽でも取り除いた方がいいと思います。

バラの冬剪定をしたら芽吹いて新芽がでてきたけど、葉はむしりとった方がいいですか? 

と毎日のようにご質問をいただきます。

ロウバイ
イングリッシュローズはまだ芽吹きが遅いです。

1月でも暖かい日があると、芽吹いたり花芽ができたりしますが、 まだ1月ですから、また寒い日がやってくると思います。

芽吹いた新芽は寒がりなので霜にあたると新芽が枯れたりします。 

芽吹いてしまったのはしょうがないので、そっとしておいて、 霜の心配が少なくなる頃に古い葉を取り除く方が良いと思います。

葉がない苗木は暖かいと一斉に芽吹き始めます。 

ロウバイ
早くも芽吹いたバラの大苗

寒い時期に芽吹いて葉を取り除くと、また芽吹いて寒さで葉が痛みます。

寒い時期に芽吹いてくるのは悪いことではありません。 

地上部と根っこは表裏一体。 芽吹いてきたということは根が活動をしているサインです。

土中では根が活動をしているので、根が張り始めているというわけです。 根と地上部はバランスを取り合って成長します。

新しい葉が展開してくると少ないながらも光合成を行い、 光合成に必要な水分を求めて根が伸びていくと思うんです。

新しい葉はそのまま放置しておいて、根の成長に期待しましょう。

霜で新芽が枯れてしまってもそのままで大丈夫です。 
根っこが元気であればそれでよし。 

もうスタッドレスタイヤから夏タイヤに交換かな?と思える季節になったら、 痛んだ新芽を剪定したり、不要な新芽をピンチする感じにします。

寒い冬、季節外れの花は楽しみたければ、楽しんでいただいても良いですし、 木を株を弱らせないようにするのであれば蕾をとってしまいましょう。

自由な楽しみ方で大丈夫。

その場、
その季節、
その年の気候、
その時の状況によって剪定をするかしないかの対処が変わります。 

こうしなければいけない。はありません。

ちなみに、バラ苗などでは出荷前の手入れで寒さで痛んだ葉は取り除いて出荷します。

実際は取り除かなくても問題はないといえば問題ないですが、 「新芽が枯れた苗が届いた」と苦情になったり、余計な心配をおかけします。 
なので、痛んだ葉は取り除いて出荷します。

これも、状況に応じて臨機応変に苗木とお客さんにとって一番の対応を選んで判断しています。

12月下旬からロウバイの花が咲いています。 

ロウバイ
ロウバイの花は香りが素晴らしいです。

爽やかな香りが風に乗って香ります。

気温が低いので冬は花が長く楽しめます。 

株が弱らないようにと、花をとってしまうより、香りの花が咲いたままお届けした方がお客さんも喜ぶだろうな。 

そんなわけで、育て方は千差万別、
その時、その目的によって、 お客さんにとって一番良い方法を選んで楽しんでみてくださいね。

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