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柿の剪定と樹形作りについて

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柿の剪定の質問をいただきました。

いつもアドバイスをいただきありがとうございます。

おかげさまで、購入した柿も順調に成長し、初めて今年は50個位実がなりました。来年も楽しみです。

ところで、剪定をしたいのですがどの辺を切ったら良いのかを教えて下さい。現在高さが170cmそこらです。将来的にも脚立で届く高さにはとめるつもりです。細かい枝はどの辺を切ったら良いのかをよろしくお願いします。

もし可能であれば、添付した写真に、切るところを印しねがえればありがたいです。

今年もよろしくお願いいたします。


こんにちは。

この度はお問い合わせありがとうございます。

苗木部の高井 尽 (グリーンアドバイザー)です。

どうぞよろしくお願いします。

お写真の送信ありがとうございます。お写真を拝見しました。

順調に育っているようですね。ありがとうございます。

昨年50個収穫できたそうなので、今年は少なくなるかもしれません。

柿は隔年結果しやすいので、苗木がまだ小さいですから今年はならない年になるかもしれないです。

自然現象なので、がっかりせずにでお願いします。

写真を拝見する感じですと、将来的にあまり枝が横に張らないないように、すらっとした樹形を目指しておられるのでしょうか。

もし、すらっとした樹形を作っていくのであれば、みたところ、今年は剪定をしなくても良い感じにも見えます。

柿は果実のなった枝には実がなりが悪いので、去年果実がなった枝を剪定して枝を透かします。

どの枝がなったかわからない場合は、とりあえず、剪定せずに今年は見極めてみてください。

近所の柿畑の写真です。

柿は枝が直立して大きく育ちますので、最初から枝を広げて樹形を作り、枝を広げることで樹高を下げるとともに、日照をよくして果実が良くなるようにします。

最初はなるべく剪定を控え、日当たりの悪い不要枝だけ間引く程度にして、残す枝は先端を切り戻す程度にします。

2年目以降は横に伸びる枝をなるべく水平に誘引し、剪定は冬に枝先を切り戻す程度にします。3~5年後の冬に主幹を芯を止め(先端を分岐点の上で切りつめます)、主枝を3~4本にして開心自然形(主幹がなく、枝が全体に横に伸びる樹形)にします。

場所を取りたくない場合などでは、枝を広げたくないかもしれませんが、もし、低く広く育てるのであれば、杭で枝を絞っている誘引紐をほどき、広げるように誘引をしていただくと良いです。

もし、すらっとした樹形を目指すのであれば、ある程度の高さになってから主幹の芯を止めて横に伸びる枝も適時芯を止めて樹形を作ってください。

将来的にどのような樹形を目指すかで、剪定も変わりますので、お写真には剪定位置を書き添えるのは控えさせていただきました。

この度は、お問い合わせありがとうございました。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

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