みかんや柑橘類の隔年結果の予防法。

こんにちは。

いつもメールマガジン楽しく拝読させていただいております。

大変厚かましいのですが、3点質問させてください。

写真が全て添付できなかったのでメールを2回に分けて送付いたします。

どうぞ宜しくお願い致します。

1) 2016年9月にブラッドオレンジ モロ 3年生 接ぎ木を苗木部様(花ひろば)から購入し、

2017年に結実し、2018年2月,3月には22個のブラッドオレンジを収穫することができたのですが、現在は2個しか結実していません(他2,3個は結実し落下しました)。

果実を収穫した後に、木が疲れてるだろうと思い、たっぷりと「みかんがおいしくなる肥料」を与えました。

葉はふさふさして元気なのですが、今年は2個しか結実しませんでした。。

今年の初めは22個の実がなっていたこともあり、栄養補給の為に2ヶ月おきくらいに「みかんがおいしくなる肥料」を与えていますが、2016年9月に届いてから、12号スリットに「みかんの土」を使い植木鉢に植えたままです。剪定は一度もしていません。

今年、植木鉢の土が減ったと感じ「みかんの土」を少し加えました。

樹高は1m20センチ、栽培地は兵庫県です。地面は石が混じったコンクリートです。

周りには太陽を遮るものはなく、太陽光は十分に当たっています。

どういう原因で今年は2個しか結実しなかったのでしょうか?

これからどのように肥料をやり育てていけば良いでしょうか?

剪定しなかったことが不作の原因でしょうか?

現在12号のスリット鉢に植えていますが、今後15号鉢(スリットがないので普通の植木鉢)に植えた方が良いでしょうか?

別メールにて送らせていただきました「レモンとブラッドオレンジについて2/2」に続きます。


こんばんは。

この度はお問い合わせありがとうございます。

苗木部の高井 尽 (グリーンアドバイザー)です。

どうぞよろしくお願いします。

お写真の送信、ありがとうございます。拝見させていただきました。

「え~感じに育ってるやん。」とお写真を開いた瞬間に、思わず独り言ちてしまいました。

昨年はたくさん収穫できたけど、翌年は収穫が少なくなることを、

隔年結果と言いまして、柑橘類は隔年結果しやすいです。

柑橘類は前年に伸びた新しい枝の先端部の葉脇に、花芽を含んだ混合芽ができます。

前年に実をつけた新梢には花芽ができず、発育枝だけが伸びます。

発育枝にはその年は果実がなりませんが、翌年の果実をつける結果母枝になります。

といった感じで、なり年と不なり年が交互に繰り返し、隔年結果になります。

また、株が若いと疲れてしまって、生理落果しやすいので、ならない場合も。

柑橘類の花のつき方としては、

結果母枝から芽吹いて枝が伸び葉をつけて結果する有葉果は果実が大きく太ります

結果母枝から新しい枝が伸びず葉をつけずに花が直接枝に咲く直花果は養分不足になるので、小さい果実になり、収穫までに生理落果しやすいです。

梱包の信夫さんちはみかん農家ですが、40年の成木みかんでも隔年結果します。

栄養がたらずに不なりとなるのだと思うと、信夫さんは言ってました。

お写真の鉢植えは土の量も十分豊富です。

葉も大きく、色も良く、大きい葉っぱでとても状態が良いです。

大事に育てていただき、ありがとうございます。

ハダニが付いている感じもなく、害虫も付いていなさそうです。

剪定はしていないそうなのですが、丁寧に育てていただいているのがわかります。

剪定で毎年なるように工夫をすることもできます。

隔年結果を回避する方法。その1。

手軽な方法としては、なり年に直径2cm程度の枝ごとにならせる枝とならせない枝を決め、ならせない枝は全摘果。

ならせる枝には今年なります。ならせる枝には来年なりませんが、ならせない枝は早めに全摘果することで、摘果した枝に来年果実がなります。

とりあえず、今年は不成りの年なので、不必要な剪定はしなくても大丈夫です。

剪定しないで育てるか、混み合う枝を間引く程度にしてみましょう。

この調子で、育てていただくと良いです。

もうひとつの方法としては、枝の剪定で工夫をする方法があります。

隔年結果を回避する方法。その2。

来年のなり年には、今年の春に伸び止まった枝は結果母枝になるので残します。

今年に春以降も伸び続けた夏枝や秋枝は春枝のあたりまで切り戻して結果母枝を発生を促します。

つまり、なり年は強めに切り戻し、ならなかった年は剪定しないか間引く程度にしておくと良いです。

植え替えはまだ大丈夫のように思いますが、スリット鉢から根っこが出始めたり、

鉢土が乾くのが早く感じるようであれば、3月ごろに鉢増ししていただくと良いと思います。

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