
ヒラドツツジのオオムラサキの苗に、平戸ツツジの赤花の花が混ざって咲いてしまいました。

上の写真は平戸ツツジの大紫(オオムラサキ)という品種です。
本来の花色は右側のパープルピンクですが、
左側の花は明らかにヒラドツツジの赤花です。

ツツジは挿し木で増やすので、
意図的に3種類の花色を挿し木して1株にすれば、花色違いの株を人工的にも作れます。
ヒラドツツジのトリカラーという名前で3色挿し木株を販売しています。

でも、3色寄植えではなく、同じ株で突然花色が変わってしまうことがあります。
1つの木に違う性質が出る現象を枝変わりといいます。
1枝だけ、もしくは、その株ごと、花色が変わってしまうことがあります。
冒頭で紹介した苗は、株元を見てもわかるように1株だけです。

突然変異のひとつ、枝変わりする原因はまだ明らかになっていません。
トランスポゾンという遺伝子が関与している可能性が高いようですが、ツツジではまだ証明されていないようです。
ちなみに、枝変わりはツツジやさつきなどツツジ科の植物だけでなく、バラやハナモモ、あじさいや朝顔など、様々な植物でも発生します。
枝変わりした性質の特徴が何代も固定された場合、「新品種である!」となります。
ちなみに、今回紹介した2色咲きのツツジは来年、また2色咲くのかどうかわかりません。
どうやって戻すことができるのかはわかりません。
もしかしたら、先祖返りして、オオムラサキに戻ってしまうかもしれません。
なので、販売せずに、苗木部で鉢植えで育てることにしました。。。