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イチジクの幹に食い込むビニール帯

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香川県高松市の方からのご質問です。

いつもお世話になっております。

お尋ねしたい事がありますので、お返事頂ければ幸いです。

●ミニイチジクの剪定についてですが、こういった下の方の枝は全部切った方がいいのでしょうか?

(写真を添付しておりますので、そちらを見て頂ければと思います。)

●もし切った方がいいのであれば、これを挿し木にして増やすことは可能でしょうか?

●今年の春〜夏にかけてできた実がまだ緑色のままなのですが、これはこのままにしておくと来春に熟するのでしょうか?

(一応、少しずつ大きくなっている感じがします。)


こんばんは。

この度はお問い合わせありがとうございます。

花ひろばオンラインの高井 尽 (グリーンアドバイザー)です。

どうぞよろしくお願いします。

お写真の送信ありがとうございます。お写真を拝見しました。

このようにお写真をいただくと、状況がわかりやすいので、とても助かります。ありがとうございます。

イチジクの下枝は邪魔でなければ残しておいた方が良いです。

イチジクは枝が直上しやすく、直上する枝の付け根にちょろっと果実がなる程度になります。

なので、枝をなるべく横に伸ばすように支柱で誘引し、横に伸ばした枝から上に伸ばす枝を増やし、その付け根のちょっと上くらいに果実をつけるように仕立てると、

樹形が低く、低い位置で多くの果実をならせるようになります。

イチジクは挿し木で増やしやすいです。

挿し木の時期は2〜3月です。

今ついている果実はちょっと熟すのが遅れたように思います。

一応、このまま熟すのを待ってみましょう。

あと、差し出がましいようですが、株元の写真で、支柱と結束しているビニール帯が幹に食い込んでいますので、これは外していただき、支柱を付け替えてやってください。

ビニール帯での結束ですと、幹にこのように食い込んでしまいます。このまま癒合してくれればいいのですが、ポキンと折れてしまうことがあります。

なので、支柱との結束は麻紐などで行い、幹が太ってくるころには朽ちて自然と切れてしまうような素材の麻紐などを利用していただく方が良いです。

もし、この部分で幹が折れる心配がある場合は、思い切って、仕立て直しても良いです。

まさに、この幹に食い込んでいる箇所で主幹を切り詰めて、今出ている小さな枝を主幹に育てるわけです。

この小さな枝を上に伸ばしてから、来年の冬になったら支柱で枝を横から斜めになるように誘引して樹形を作っていきます。

もし、ここで剪定をしない場合では、樹上の葉っぱがもうくたびれているようなので、取り除いてあげてください。

この度は、お問い合わせありがとうございました。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

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